448 ~(よ)うものなら

動詞  :未然形<~(よ)う>        +  ものなら
イ形容詞:<ー[い]→かろう>
ナ形容詞:<ー[な]→だろう/であろう>
(注:動詞の「ない形」と結ぶ「~なかろうものなら」の形もある)


♪ 会話 ♪
山田:週末のレースは、何に賭けるの?
李 :競馬新聞もさることながら、僕の馬を見て決めた方がいいよ。どうだい、僕のひらめきに賭けてみないか。
山田:君のひらめきに賭けようものなら、びた一文戻って来そうもないな。
李 :僕が当てようものなら、地団駄踏んで悔しがるくせに。

♯ 解説 ♭
 「~(よ)うものなら」は動詞や形容詞の未然形を受け、「万一~ようなことがあったら、(大変な事態になる)」という意味を表す仮定文型です。後件は必ず悪い事態で、心配・恐れ・危惧・不安の感情を強調しますから、文末で「~兼ねない(→文型043)/~恐れがある(→文型020)/ぐらいでは済まない(→文型185)」などの助動詞表現と呼応することが多いでしょう。
 関連表現に「(可能形・状態動詞)ものなら~たい」(文型424)という希望を強調する仮定文型がありますから、その違いをはっきり覚えておきましょう。
  帰れるものなら、祖国に帰りたい。   <希望・願望>
  祖国に帰ろうものなら、逮捕される。  <心配・不安・恐れ>

§ 例文 §
1.会社の方針に反対しようものなら、即刻首にされ兼ねない。
2.家に酒がなかろうものなら、父は母を怒鳴り散らした。
3.あんな男が首相にでもなろうものなら、国中の刑務所が政治犯でいっぱいになることだろうよ。
4.彼のところはかかあ天下で、酔っぱらってでも帰ろうものなら、家に入れてもらえないそうだ。
5.これ以上この金融危機が長引こうものなら、いくつかの銀行は倒産の憂き目にあうことになる

★ 例題 ★
1) 少しの取り扱いミスでも(ある/あろう)(こと/もの)なら、この液体は大爆発を起こし(兼ねる/兼ねない)。
2) この会社は(厳しい→     )、一分でも(遅刻する→     )ものなら、すぐ賃金カット( )なる。

(^^)前課の解答(^^)
1) ひどく理由:文末に可能・状態表現)/起きる/起きられなかった
2) わからなくて/取ろう/取り(→文型435)