415 ~もさることながら

名詞 : ×  +  もさることながら


♪ 会話 ♪
課長:長い人生では仕事もさることながら、適当な気分転換も必要だよ。人生は長距離レースそのものだからね。
山田:息抜きをするにせよ、一事が万事金の世の中、先立つものがなければ・・・。
李 :費用もさることながら、休みが取れないのが悩みの種です。この年末、課長、よろしくお願いいたします。

♯ 解説 ♭
 連体詞「さる(然る)」には「ある/某」の意味(例:さる人/さる場所/さる事情)のほかに、「そのような/それにふさわしい」という意味があります。この「AもさることながらB」は「Aはもちろんそうですが、でも、Bの方がもっと大切ではないでしょうか」という婉曲な表現になります。相手が目上の人だったりして、相手の考え(A)を直接否定するのがはばかられるとき、使われることが多いでしょう。これは「Aよりも、(むしろ)Bの方がいい」(→文型074)を使って表すこともできますが、語感はずいぶん違います。
  お金よりも命の方が大切です。<直接的&断定>
  お金もさることながら、命はもっと大切ではないでしょうか。<間接的&婉曲>

§ 例文 §
1.進学問題は親の希望もさることながら、本人の気持ちが先ず大切ではないでしょうか。
2.日本料理は盛りつけの美しさもさることながら、素材を生かした淡白な味に特色がある。
3.商いの成否は料金もさることながら、サービス如何で決まる。
4.勉強もさることながら、体をこわしては元も子もない。
5.女優というのは演技力もさることながら、何か人を引きつける華がなければ大成しない。

★ 例題 ★
1) 才能も(さておいて/さることながら)、チャンス(が/に)(恵まれれば/恵まれなければ)、成功は望めない。
2) 彼の日本語力もさること( )( )( )、まだAさん( )は遠く及ばないと(言う→   )ざるを得ない。

(^^)前課の解答(^^)
1) もあろうに/させられては(使役の受身文)/かなわない
2) あるまい(「なかろう」も可)/で/出して